沢登りガイドミーティング

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ガイド仲間より東北の沢登りリクエストがあり、初級の沢として天国のナメとして有名な二口山塊・大行沢(おおなめさわ)をチョイス。 梅雨時、九州での大雨など心配な要素もあったが、宮城県内での前日までの雨量は少なく、前日の本流河川の状況からも増水はほぼないと判断して結構。 朝、電波が入りトイレもある最終地点である秋保大滝にて全員が集合して目的地・大行沢を目指す。 目的地でも平時よりも少し増水している程度で、目立った増水はなく入渓するがこれが後々沢のグレードを2ランクあげる結果となる。   通常時の大行沢は沢登りのグレードで言えば2級と言われており、初中級者向き。 とは言え、入渓まもないゴルジュのへつり突破とF1の取り付きがあるから2級と言われる沢である。   入渓後10分もしないうちにゴルジュ地形に入るが、その時点ですこし厄介な突破となり、へつりなどは泳ぎも混ぜながらとなりいきなり苦戦を強いられた。 普段のF1はと言えば、滝を眺めながらルート確認する河原もすっかり水没しておりリードをしっかり担ぎかげるなどハードモード確定となる。   F1を越えたら歩き沢の様相を呈するのが平時ではあるが、今回は泳ぎや渡渉を繰り返す形になる。 平時より15〜20cmの増水がこれほどまでに難易度をあげてくるとは、恐るべし沢の世界。   F3を越えたあたりから天国のナメと呼ばれる地帯に入るも、ナメ床はかろうじて見られるもキャニオニングができるレベルであった。 増水のため、通常よりも突破が多く天国に入ったあたりでタイムアップとなり登山道に戻って沢登り終了。   下山後、駐車場にて阿鼻叫喚。 特にトレランシューズに履き替えたメンバーにヒルが、ガッツリ吸血していた。 他のメンバーは沢靴などで防御できていたが、衣服には付着していた。   下山後、秋保温泉共同浴場にて激熱の温泉に入湯し、怪しい中華料理の看板がある「龍宝 たべにおいで」にて食事を済ませて今回の沢旅が終了した。   ガイドや国際山岳医というメンバーによる山行は相互成長にもなるので、今後も定期的に積極的に行っていきたい。 次回は源流釣行しつつの沢泊が濃厚。
カテゴリー: 沢登り

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