児玉毅と滑る月山・湯殿山

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ツアー初日

「(2024年)4月16-18日の日程で月山・湯殿山で撮影できるガイド探してるんだけど、スギちゃんのスケジュールどう?」という児玉毅さんからお誘いをいただいき、メインガイド兼カメラマンを務めることになった。

まずは想定外だったが告知のビジュアル作りから試行錯誤しながら、作ることからスタート。

絵心はない等しいレベルの私で、「絵心ない芸人」を観てもまったく笑えない。

しかし最近のAI技術というものは大したもので、有りものを組み合わせたらなんとかそれっぽい形(右)に出来上がったのでツアー情報をリリースすることになった。

そもそもこの日程は平日ど真ん中の火曜日〜木曜日となっており集客に不安があったが、そこはさすがの児玉毅さん。情報開示から1週間でソールドアウト。

色々やりとりを重ね、当日を迎えた。

リフトトップからみんなが滑っているところ、撮影しているところが見たいというリクエストがあり、多少離れるが滑る方も見る方もそれなりに楽しめる斜面を選び、ゲストみなさんの足慣らしを兼ねて標高差150mを滑っていただいた。

まずはゲスト全員に滑ってもらい、最後にしたから児玉さんの滑りを全員で眺めたが、その滑りは「さすが」の一言に尽き、ゲストから感嘆が漏れていた。

その後、姥ヶ岳まで登り返しの途中に霧雨があったがまた晴れ間が見えた。

山頂で周辺の山々を眺めながら昼食を摂りながら休憩を行う。

14時くらいに雨が降りそうな予報を受けており、姥ヶ岳から裏側を滑った。

湯殿山の北尾根は切れて大きめのクラックが入っていたり、東斜面では軽自動車大のブロックが崩落していたりと一気に雪解けがすすんでいる。

14時前に下山して宿に到着するとまもなく雨が降り出した。

天気の読みが難しいが広い月山エリアをできる範囲で楽しめた形で1日目が終わった。

ツアー2日目

早朝は雨から始まったツアー2日目。9時過ぎから徐々に回復して、午後には晴れ間が出てくる予報になっていた。

わざわざ濡れるリスクを選ぶ必要はなく、スタート時間を少し遅らせた。

予報通り9時過ぎには雨は止んでいたが依然として上空には雲が居座っているため、姥ヶ岳山頂すら見えない。リフトトップから月山スキー場をトラバースして大斜面を滑ることにした。

個人的にはかなりの回数、月山リフトに乗車しているもののバックカントリーばかりなので何年かぶりの大斜面へトラバースして滑走した。

大斜面では上空には雲が残っているが下界に向けては晴れ間がでる時間があり、それを利用した撮影を行った。

児玉さんに会いたくて揃っているみなさん。

朝一番、滑ったあとのテンションが上がってきているところで集合写真を撮った。

その後、リフトに再乗車して今度は姥ヶ岳山頂を目指すことにした。

姥ヶ岳山頂からドロップするのだが、断続的に雲が供給されておりすっきりした晴れ間には至らないが、広大な斜面を大きく使っての滑走を楽しんでもらった。

その後、月山特有のブナ林をツリーランしていただいた。

オープンバーンは黄砂の影響からところどころストップスノーがあったが、ツリーランでは意外とよく板も滑っていた。

木漏れ日のブナ林では、ゲストとタケさんが一緒に滑るなどエンターテインメントも楽しんでもらえた。

夜は大広間にて大宴会を開催。

月山でスキーをしたいからというよりは、プロスキーヤー児玉毅の滑りを見て、交流を図りたいからいらしているゲストのみなさんからすれば、夢のような時間だった。

みんながずっと楽しそうにいてくれることが、とても嬉しく、携われていることが本当にありがたい。

しかし、まだ翌日の最終日があるため、あまり遅くならないうちに夢のような時間が終わった。

就寝前に再度翌日の天気予報や速報を確認して、翌日のシミュレーションを行なってルートの選択肢を想定した。

翌日の天気はずっと晴れ。最終日にもご褒美が待っている。

最終日

最終日は朝から晴れ。

前日から決めていたが、湯殿山に行くことにした。

初日にも書いたが、裏姥からの尾根は切れており、南東尾根から登るため再度大斜面を滑り、ブナ林を下ろした。

天気が良すぎるので、この一本でも標高差500m滑っておりすでに暑い。

石跳川を渡ってすぐに薄着になった。

厳冬期に登り慣れたこの斜面、ブナクイズや熊棚など紹介しつつ黙々と登っているだけだと暑さで飽きる感じを紛らわした。

稜線ではほどよい風が吹いており、止まったら少し肌寒さもあるが歩いている分にはとても快適であった。

しかし、稜線は狭く東斜面方向が景色がよいため近づきたくなるが、クラックや初日に見たブロック崩壊などに十分注意してもらった。

また、山頂直下では雪が切れており10m程度だが、藪漕ぎを強いられたが、無事全員山頂に到着した。

積雪期しか登れない湯殿山。その山頂でゆっくり休憩をとり、標高差400mの大滑走。

誰よりも楽しそうに滑る児玉毅さん。もちろんすごく格好いい。

その後、ブナ林をツリーランで撮影しながら無事下山した。

全員で児玉さんの滑りを鑑賞して、一緒に過ごして、ゲストからすると夢のような時間で十分満足していただけたツアーだったと思う。



タケさん、今回は声をかけてくださってありがとうございました。

一緒にガイドしてくださった秋田の小山内さんや北海道の工藤さんがいてくれたから、この大人数を安全にかつ楽しいツアーになったことを改めて感謝します。


また、毎食の食事やお弁当、朝夕の送迎、全てにサポートいただいた志津温泉・清水屋さんのみなさんには感謝です。

そして、今後もよろしくお願いします。


また、このメンバーが全員揃うことはないかもしれないけど、こうした機会で月山や北海道、どこかでお会いできることを楽しみにしています。


ご参加ありがとうございました。

カテゴリー: バックカントリー

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